生活

食べ物で遊ぼう

オナニーに纏わるエトセトラ




ただ今よりチンポによるシンポジウム、チンポジウムを開催する!!!(半年ぶり2回目)





中高の僕たちと言えば性に芽生え、女性とは未知の集合体、ファンタジーの存在であった。







_______そして女。
 

その尿はエビアンより澄んでおり放屁からはフレグランスとフローラルを掛け合わせた芳醇なかほり
女という未知との遭遇に対し僕たちの妄想は無限に広がり始める




そしてその存在と唯一向き合えるのがオナニーだった、そこにはただおちんちんを気持ちよくしたいというだけではなく、未知に対して唯一触れる事のできるどこか背徳的で甘美な気概があった。


未知という暗闇の中を手探りで探しイデアの洞窟を照らそうとするその日常にはどこか風光明媚な「煌めき」みたいなものがあった。


青春と呼ぶには程遠い水色に薄まったその歴史がそこにはあったはずなのだ。





だが現在はどうだろうか、女とはファンタジーやSFの類ではなくなった、暴かれた世界では尿も放屁もウンコだってする。ましてや股からは月イチで血が流れるらしい ヤバすぎる しかも血が出ないともっとヤバいのだという おわってる




現実に打ちのめされた僕たちは今日もエロサイトのランキングを眺めただ与えられる餌を待つだけの家畜のように作業的に股間を弄る。







そこにはかつての「煌めき」はない。






皆さん 適当に生きてませんか?







俺はあの日々を何度だって試行錯誤する。





ー 命かけてと誓った日から ー

思い出は思い出のままだからこそ良いっていうのか?



ーー あの時 同じ花を見て 美しいといった ーー

過去に思いを馳せては写真のようにセピア色になり
エレジーに浸る




ーーー 二人の心と心が ーーー





ーーーーー 今はもうかよわない ーーーーー






ーーーーーあの素晴しい愛をもう一度ーーーー


ーーーーーあの素晴しい愛をもう一度ーーーー




AVを借りよう


そう思った。



「AVを借りる」この行為が如何に非効率的で時代に逆進的なのか淑女の皆様にお分り頂けるだろうか?


そもそもAVなんてものはネットの大海を軽く犬掻きすればいくらでも見放題である。ましてやランキングを見れば人気のいわゆるシコリティが高いものなんて豪雨の中 口を開けて上を向いてるが如く容易に流れ込んでくる。



このAV大国日本における常套手段である、義務教育を受けずともスマートフォンを手に入れた男子高校生たちは生まれたての子ヤギが誰からも教わらず立ち上がるよう自然と身につく。遺伝子に焼き付いてんのさ





だからこそ、だからこそなのである。


俺たち成人男性がゾンビのように虚ろな目で作業的に股間を弄る日々を送るという実情はこのAV大国日本が生んだ弊害なのである。





つまりだ、「AVを借りる」それは即ち、わざわざそんなものに時間と金をかけることによってあの素晴らしい日々をもう一度って訳よ


前回の記事で「オナニーとは射精という終着点は誰しも同じであるがそこに至るまでの過程こそがオナニーの質を決める」そんなことを言った。





新幹線ではなくあえて路線電車で数時間あてもなく旅に出て、次はどこへ行こうとパンフレットを開くあの旅愁を...





あえて混んでいる店に並んで料理を待つ高揚感と空腹感というスパイスを...





「AVを借りる」その行為に対して僕たちは死を賭して挑む。

我々の性に対する執着心は凄い 痴漢して人生終わらす奴がいるのだ。それくらい業は深く色の奴隷なのだ。





パッケージ詐欺を疑い入念に探すもヨシ





己の欲望と直感を信じて愛のままに我がままに選ぶもヨシ





あえて女性の店員にオススメを聞くもヨシ それで捕まっても悔いはない訳はない 死を賭しても他人に迷惑をかけるのはやめましょう





 例えそれで視聴した際に顔面がシーラカンスのような女優を引いたり、声がやけに酒やけしていたり、昔好きだったあの子や元彼女が出ていたとしても、決して自分を責めてはいけない。


それでもいい、今日の俺はチャレンジャーだった!そうやって自分を褒めるべきだ。 
元カノが出演してたのなら次は親族が出演しているAVを探してみよう! そういった切り替えも必要である。




夏目漱石の「こころ」でこんな一説がある。


「精神的に向上心の無い物は馬鹿だ」


これは即ち、一度目の失敗は良い  肝心なのはそこからどうやって自分が成長して行くかということである、いつまでも同じ所に立っていてはいけない俺たちは進まなければ 若さとは即ち『振り向かないこと』なのであるから。



さあ始めよう、そして取り戻そう。あの日の僕らの輝きを、本当の意味でのオナニーを。


そんな僕らのことを無様、滑稽だと揶揄する向きもあるかもしれない。しかし、それがどうだというのだ。僕らを指差して笑う奴らがいるのなら、それが俺たちにとって最高の褒め言葉だ全力で笑ってやればいい。



時より、大事な何かを失うこともあるかもしれない。
二つしかない僕らの手はそんなに多くの物を掴めない。 右手でチンポを掴み左手でティッシュを掴む。 何かを掴んだまま新たなものを掴めない事は分かってる それでも俺は俺たちはひたすらに、まっしぐらに、盲目的に進んでいく







そこで見える景色ってのはどんなんだろうな?








現実はそんなに綺麗じゃない でも汚いからこそ現実なのかもしれない。


11月 下秋。